自閉スペクトラム症グレーの長男。悩みは尽きません。
自閉スペクトラム症の傾向ありと言われた長男(4歳)。
療育に通い始めて1年以上経ちました。
毎日悩むことも多く、涙を流したりパパと喧嘩したり、、、
そんな毎日ですが、今は少し落ち着きを取り戻しつつあります。
今回は、長男はーくんが自閉スペクトラム症の傾向ありと診断を受けるまでのお話。
全ての始まりの前
生後6ヶ月を迎えて保育園へ入園したはーくん。
人見知りが始まる前ということもあり、初日から全く泣くことなく毎日平和に通っていました。
今思えばおかしかった長男の言動
保育園へ通わせ始めた頃、齒ヶ月のはーくんは寝返りをしませんでした。
当時はそれ以外は特に気にすることもなく、首も問題なく座っているし、うつ伏せにすると顔を持ち上げようともするので、そのうち寝返りもするだろうと思っていました。
が、、、
超敏感な背中スイッチ
はーくんは新生児の頃からそれはもう超ハイテクな背中スイッチがついていました。
寝たかな?と思い置こうとすると当然起きる。
置こうかな、と思って数ミリ下げただけで起きる。
寝たかな?と確認するだけで起きる。。。
毎日毎晩、抱いたまま座って寝ていました。泣
突如始まる背這い
保育園に入る少し前から、急に背這いを始めたはーくん。
おかげで後頭部はいつもはげていました。
その背這いのおかげ(?)で、自由に動け回れるようになっていたので、寝返りをしないのかな、位に思っていました。
10ヶ月を超えても寝返りをせず
お座りも上達し、はいはいも出来るようになったはーくん。
それでも頑なに寝返りはしませんでした。
寝た状態からでは自分の力では動くことは出来ませんでしたが、一度座らせてやるとはいはいで移動し、また座り、また移動し、、、
寝返り以外はその後も目安通りの成長をしていましたが、11ヶ月を超える頃にようやく寝返りをし始めるようになりました。
強烈なまでのチャイルドシートの拒否
これまた尋常じゃない位にチャイルドシートの拒否でした。泣
乗せようとすると全身の力を振り絞って仰け反り上げて拒否&ギャン泣き。
端から見たら虐待でもしているんじゃないかと思われていそうで、毎回苦痛でした。
ただこれ、チャイルドシートが嫌いなのではなかったんです。
お出かけ前のチャイルドシートはすんなり乗ってくれるんですが、帰宅時のチャイルドシートがお手上げ状態。
楽しいことが終わる、帰る、ということがとにかく嫌だったようで、帰るわけではなく移動するというだけでもギャン泣きしていました。
あとで分かったことですが、はーくんは気持ちの切り替えが極端に苦手なため、こんな感じになっていたようです。
一緒に買い物へ行く(出かける)のがストレス
これははーくんと言うより、私の気持ちの話ですが、、、
お買い物カートに乗ってくれなかったはーくん。
当然、ママの手をつないで一緒に歩くことなんて出来るはずもなく。。。
買い物に行くのが本当に億劫で嫌でした。
どこに行くのも大変なので、出来るだけ出かけるのは最小限で、大人が二人以上いるときでしか出かけないようにしていて、当時は自分のことを本当にダメな親だと思っていました。
みんな子どもと買い物は大変なのにやっている、自分だけが大変なんじゃないのに、子どもを外に連れ出そうとしないダメ親。。。
そんな風に思っていましたが、本当にはーくんと出かけるのは気力と体力が必要で、かわいそうと思いながらも室内遊びがメインの日々でした。
全てが動き始めた日
はーくんが1歳半頃、よく保育園の先生に言われていたことが、
- お友達を噛みました
- お友達を理由もなく叩きました
- 活動に参加できませんでした
のような内容でした。
親馬鹿かもしれませんが、はーくんは理由もなくお友達を叩くような子ではないと思っていたので、絶対に何か理由があったに違いないと自信を持っていました。(あとで分かることですが、本当に理由はありました)
ただ、やはりかなりの頻度で誰かを噛んでいたようで、本当にお友達やその親御さんには申し訳ないし、毎日毎日息子が誰かを噛んだと聞かされるのは精神的にも辛かったです。
活動に参加できないのも、先生に呼びかけられても聞く耳持たずの状態だったようで、先生方にもご迷惑をおかけしていました。
そこで当時の担任の先生についに言われてしまったのです。
「はーくん、一度、市が行っている発達相談に行った方がいいんじゃないですか?」
こんな言い方ではなく、もう少しオブラートに包んだ言い方ではありましたが、当時は本当にショックでした。
何でうちの子がそんなことを言われないといけないのか。
ちょっと他の子より手がかかるからって、障害扱いするのか。
悲しさと怒りと、それでもそうかもしれないと思う自分と。。。
いろんな感情がぐるぐると回っていました。
その頃、ちょうど次男を妊娠中で時間もあり、保育園の先生方は私がはーくんと向き合うのは今しかない、と思われたんだろうな、と思います。
その後、パパにそのことを告げると、はーくんはそんなんじゃない!と聞く耳持たず。。。
両親にも相談したところ、納得できない反面、私と同じように心当たりがあるところもあったようで、、、
パパは納得していませんでしたが、やはり一度市の発達相談を受けてみようと決意しました。
はーくん、療育への通所開始
市の発達相談を受けると決めてからはいろんなことが早く進みました。
本来は数ヶ月の順番待ちをしているようで、なかなか発達相談を受けられないと聞いていたのですが、私はちょうど産前休暇中だったので、平日の空きに滑り込むことが出来ました。
市の発達相談を受けて分かったこと
発達相談ではいろんな話をして、検査も行ってもらいました。
発達検査を受けた頃、はーくんは2歳になったばかりで、検査の結果知能や発語には特に問題はなく、運動能力や手先の器用さに少し難あり、といった感じでした。
前述したとおり、はーくんの特性として、気持ちの切り替えが苦手で、強制的にやめさせようとするとパニックになってしまう。
見通しの立たないことが起こってもパニックになってしまう。
自分の想定していないことろにお友達がいると、不快に思い手が出てしまう。
自分の空間に急に入ってこられるとパニックになり、怒ってお友達に手をあげてしまう。
といったことを言われました。
保育園の先生も一緒に話を聞いていましたが、妙に納得することが多く、はーくんの気持ちがすっと分かったような気がしました。
はーくん本人もしんどい思いをしていたんだな、、、
そう感じました。
療育へ通うための準備を開始
発達相談を受けてから、相談員の方に療育を検討した方がいいのか訪ねると、行きたいと思うのであれば紹介する、とのことでした。
正直、療育に通わなければならないほど酷いのか、と悩む部分はありましたが、悩んでいる暇があったら少しでもはーくんのためになることをしたい、そう思い療育へ通う準備を始めました。
なにもかも無知の状態での療育機関探し。
紹介された機関に問い合わせたり見学へ行ったり、、、
毎日が怒濤のように過ぎ、産まれたばかりの次男のお世話もありながら、はーくんの療育機関探しを行いました。
小児科で発達外来を受診
療育機関探しと平行して、発達外来の受診もしました。
こちらも発達相談同様、数ヶ月の順番待ち状態だったので、療育機関によっては医師の診断が必須のところもあり、タイムロスを懸念して早めに予約をしたおかげで、はーくんが2歳半になるころに受診することが出来ました。
ここで始めて、専門医から「自閉スペクトラム症」という言葉を突きつけられました。
通所開始
バタバタといろんなことを考え決めて、はーくんが2歳半を過ぎた頃、保育園と平行しての療育機関への通所が始まりました。
最初は不安ばかりの通所でしたが、今年で通所2年目になりますが、今は通っていて本当によかったな、と思っています。
まとめ
保育園の先生方には、本当に感謝しています。
全てが始まったあの日のことは忘れられません。
先生方も私に言うのは勇気がいったと思います。
言われた日は本当にショックで先生を恨めしいとも思っていましたが、、、笑
先生方に言ってもらえていなければ、今でもはーくんの特性に気がついていなかったかもしれません。
2歳半頃、小児科で自閉スペクトラム症と診断を受けてから今まで、精密な検査を受けたわけではないので、ずっとはーくんはグレーのままです。
でも、今はそれでいいと思っています。
本当に診断が必要であれば、きちんとした検査を受けるつもりですが、正直今は何の診断名がつこうとはーくんははーくんなので、その辺りは何でもいいと思っています。笑
やはり、はーくんは健常児と呼ばれることは少し違うんだな、ということは理解していますが、親子ともにそれと向き合って、うまくコントロールする術を身につけていくことが大切なので、今はそこに奮闘しています。
まずは小学校へ上がるまで、毎日を精一杯生きていこうと思います。